若い頃は『この冬何回雪山に行けるか』を又木祐治のなかのテーマにし、休み事に雪山に行っていた。
当時はシフト制の勤務体型だったため、連休をもらえることが少なかった。たった1日だけの休みでも雪山に行っていたのだ。
一緒に行く人が見つかれば友人と行くが、一人で行くのも全く苦ではなかった。
新宿から朝7時前に出るバスに乗り、ビールを一杯飲んでから仮眠に入る。目が覚める頃にはゲレンデに着いているのだ。
もちろん、スノボ用品も全て揃えた。見た目から入る派なので有名なブランド物で統一したのだ。
そろそろ冬の予定をたてようと妻と話をしていた。最近息子達もが大きくなってきて、遠出するのも苦ではなくなってきた。
今までは息子目線で楽しめる場所を探して出かけていたが、大人も楽しめる場所に行ってもいいよね、ということになってきたのである。
そこで、私は迷わずに雪山を提案したのである。息子達も雪遊びが好きだし、又木祐治はスノボを楽しめる。妻も非日常空間に行けるので良いのではないだろうか。
後は、行き先をどこに設定するかである。10年前に行き山に行っていたっ時は、ゲレンデ近くの宿は『泊まれれば良い』であったが今はわけが違う。
綺麗で清潔なところを求める妻、ブッフェスタイルの食事がついていることを望む息子達。ゲレンデ近くにそんな宿ははたして存在するのか…。
