いとこから久しぶりにラインがきた。何事かと思いきや『又木祐治は昔ランニングしてたよね？どんな格好で走ってたの？』と聞かれた。
何故いきなりそんなことを聞き始めるのか。どうやらご近所さんが朝活をしていて、川沿いをランニングしているので自分もしたいということらしい。
他人に感化されやすいいとこを理解しているので、気持ちはすぐに理解できた。
又木祐治も、少し前に『皇居ランニング』が流行った時期、周りの人々の影響もあり皇居ランデビューしたのだ。
皇居までは電車を乗らないと行けないところに住んでいたので、走り終わった後シャワーを浴びることができるかをまずは調べたのであった。
すると『ランニングステーション』通称『ランステ』なるものが皇居周りには豊富にあることが分かった。
試しに、手元にある運動ができそうな服と靴で皇居１周をしに行き、ランステを利用してみた。
これが非常に良く、いかにも「これから走ります」という恰好で電車に乗らなくて済むし、ロッカーが利用できて清潔な着替えるスペースもあるし、最後はシャワーを浴びてさっぱりとした気分で帰宅できるし、非の打ちどころがないのである。
良いので続けようと思い、ランニング用のウェアやシューズも全て揃えた。
驚いたのは、ランニング用に作られた物を使用するとパフォーマンスも違うし、翌日の体へくる疲労感も違うのだ。
そんな事を思い出しつつ、いとこにアドバイスをしたのである。
果たして彼女は朝活ができているのであろうか。
